プログラミングのテキストについて

2009/07/14の日記について。
とまあ、Accelerate C++についてえらそうなことを書いたら、Amazonでも同じ様な書き込みがいっぱいでした。
なのでもうちょっと。


Amazonではすごくいい!っていう人と、ぜんぜん駄目!っていう人にぱっかり分かれています。
本の評価は読む人により過ぎるので、あくまで個人的意見です。

●初心者向けか? → 内容はYes,文章はNo
データ型については、組み込み型スタートではなく、stringスタート。
ぱっとわかりやすい結果を得られる。反面、文章は結局それなりの知識がある人が「ああ、あれのことかな」と推測せざるを得ない部分が多い。

●移行組にとっては? → 微妙
STLをとりあえず使わせてから、かなりしばらくしてからクラスの説明になっているところはいいのかな?という感じ。
Cからの移行組にとっては、いきなりSTLからってのは逆に抵抗があるかも。中身の良くわからないもを前提に話が進むのは気持ちが悪いかも。
Javaからの人にとってはすんなりだとおもう。

演習のあたりはまったく見ていないのでわかりません。

一応プログラム未経験者のために、高速な学習を、という風に銘打っているので、文章の難解さ(というよりわかりにくさ)、
翻訳の微妙さとか考えると、星一つ。

 積極的にこの本を否定するわけではないけれども、売れているというのは不思議。もっといい本があるんじゃないでしょうか。



 ところで僕がプログラミングを始めたのは中学1年生の頃で、N88-BASIC on PC-9821でした。
その後、中学卒業後、C++をさわりはじめたのですが、その時のテキストがこれ。

C++プログラミング〈Vol.1〉 (Computer Science Textbook)

C++プログラミング〈Vol.1〉 (Computer Science Textbook)


グラフィックを簡単に操作できるBASICからC++にいきなり跳躍したのもきつかったですが、
この本もマジできつかった。当時はインクリメントなんて言葉も知らず、内容も専門的で、
ウェルカムハノイの塔だったのでだいぶ苦労しました。


 今読むとすごいいい本だなぁと思う反面、やはり独習には向かないなと思うしだいです。
内容が充実しすぎています。


 今は独習シリーズをはじめ、いい本がいっぱいあり、みなさん恵まれていますね。
でもC++なんて使う人はどんどん減っていくのでしょうか。
確かにわかりにくい言語ですし、ダブルスタンダードなんてもんじゃないし、C++0xになってもう何がなんだかわからなくなってきましたし。
ある意味ではプロフェッショナルのためのとも言えるかもですが、これまでの資産を無駄にできないので無理やりに延命し、
使い続けることでさらに仕様が肥大化し…というスパイラルに入ってしまっているような気もします。


 何より需要が減っているんですかね。
むしろ需要は一定数必ずあるのだけど、ものすごい精鋭である必要がある世の中になってきているような気がします。
コードが書ける、ではなくて、すんげー最適化ができるとか、難しいアルゴリズムを実装できるとか。